『魔法の杖』 詩 金子みすゞ | もりいさむのブログ

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『魔法の杖』 詩 金子みすゞ


おもちゃ屋さん、

おひるねよ。

春の日永のお堀ばた。

私が杖を一つ振りゃ、

店のおもちゃはみな活きて、

ゴムのお鳩は、とび立つし、

張子の虎はうなり出す…。


おもちゃ屋さん、

そうしたら、

どんなお顔をするか知ら。



ここの柳の葉かげから、