『ふうせん』 詩 金子みすゞ『ふうせん』 詩 金子みすゞ ふうせん持った子が そばにいて、 私が持っているようでした。 ぴい、とどこぞで 笛がなる、 まつりのあとの裏どおり、 あかいふうせん、 昼の月、 春のお空にありました。 ふうせん持った子が 行っちゃって、 すこしさみしくなりました。