『話のお國』 詩 金子みすゞ『話のお國』 詩 金子みすゞ 話のお國の 王様は、 お供にはぐれて 日がくれて、 話のおくにの 森のなか。 ... お炬燵にあたって きいてても、 なんだかつめたい 雪の夜。 お供のいない 王さまは、 どんなに寒かろ、 さみしかろ。