『夕ぐれ』 詩 金子みすゞ | もりいさむのブログ

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『夕ぐれ』 詩 金子みすゞ

「夕焼小焼」
うたいやめ、
ふっとだまった私たち。


誰もかえろといわないが。

お家の灯がおもわれる、...

おかずの匂いもおもわれる。

「かえるがなくからあァえろ。」
たれかひとこと言ったなら
みんなばらばらかえるのよ、

けれどももっと大声で
さわいでみたい気もするし、

草山、小山、日のくれは、
なぜかさみしい風がふく。