『手品師』 詩 金子みすゞ『手品師』 詩 金子みすゞ 私はきのう、決めたのよ、 いまに大きくなったなら、 上手な手品師になることを。 きのう見て来た手品師は、 みるまに薔薇の花咲かせ、 ばらをお鳩に変えていた。