『電燈のかげ』 詩 金子みすゞ | もりいさむのブログ

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『電燈のかげ』 詩 金子みすゞもりいさむのブログ

遠足の日の汽車のなか、
誰かはうたって居りました。
先生はは笑って居りました。

硝子のそとの夕空に、
ふっとみたのは、ちろちろと、
花火のような、消えそうな、...

電燈のかげでありました。

みつめていれば、その下に、
母さんのお顔がありました。

山からかえりの汽車のなか、
誰かはうたって居りました。