『町の馬』 詩 金子みすゞ『町の馬』 詩 金子みすゞ 山のお馬は 酒屋のかどに、 町のお馬は 魚屋のまえに。 山のお馬は いそいそかえる、... 積荷おろして 山へとかえる。 町のお馬は かなしい馬よ、 おさかな積んで 遠い遠い町へ 叱られ、叱られ、 曳いてく馬よ。