木の実と子供』 詩 金子みすゞ木の実と子供』 詩 金子みすゞ こぼれた木の実はひろわれる、 紺屋のまま子にひろわれる。 紺屋のまま子は叱られる、 日暮れてもどって叱られる。 ひろわれた木の実はすてられる、... 紺屋のお背戸にすてられる。 すてられた木の実は芽がのびる、 紺屋のまま子の知らぬまに。: