『秋のおたより』 詩 金子みすゞ『秋のおたより』 詩 金子みすゞ 山から町へのお便りは、 「柿の実、栗の実、熟れ候、 ひよどり、鶫、啼き候、 お山はまつりになり候。」 町から山へのおたよりは、 「燕がみんな、去に候、 柳の葉っぱが散り候、 さむく、さみしく、なり候。」