『數字』詩 金子みすゞ
二つと三つで五つです。
五つと七つで十二です。
一年生になりたては、
濱の小石を拾って行って、
それで算術習います。
何萬、何千、何百を、
割ったり、掛けたり、加えたり、
そんな算用する今は、
サンタクロスの小父さんほども、
小石背負はなきゃなるまいに。
かるい鉛筆一本で、
書ける数字は、嬉しいな。
二つと三つで五つです。
五つと七つで十二です。
一年生になりたては、
濱の小石を拾って行って、
それで算術習います。
何萬、何千、何百を、
割ったり、掛けたり、加えたり、
そんな算用する今は、
サンタクロスの小父さんほども、
小石背負はなきゃなるまいに。
かるい鉛筆一本で、
書ける数字は、嬉しいな。