『巡禮』 詩 金子みすゞ | もりいさむのブログ

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『巡禮』 詩 金子みすゞ

菜種の花の咲いたころ、
濱街道で行きあった、
巡禮の子はなぜ来ない。

私はわるいことしたの、
あのとき、お金を持ってたの、
あねさま三つも買えるほど。...


そのあねさまも買わないで、
思い出しては持ってるに、

秋のひよりの街道には、
やんまとんぼのかげばかり。


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