『あらしの夜』 詩 金子みすゞ『あらしの夜』 詩 金子みすゞ 吠える風 たける波。 その岸で 灯台守のひとりごと。 このなかに この底に、... いまも真珠はあるか知ろ。 風の渦 雲の渦。 そのうえで 青いお星のひとりごと。 このなかに この底に、 よべのっぽみは咲くか知ら。