『蝉しぐれ』 詩 金子みすゞ | もりいさむのブログ

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『蝉しぐれ』 詩 金子みすゞ

お汽車の窓の
蝉しぐれ。

一人の旅の
夕ぐれに、
眼つじれば
眼のなかに、
...
金のみどりの
百合が咲き、

眼ひらけば
窓のそと、
名知らぬ山は
夕焼けで、
すぎて
また来る
蝉しぐれ。


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