『蝉のおべべ』 詩 金子みすゞ『蝉のおべべ』 詩 金子みすゞ 母さま、 裏の木のかげに、 蝉のおべべが ありました。 蝉も暑くて 脱いだのよ、 ... 脱いで、忘れて 行ったのよ。 晩になったら さむかろに、 どこへ届けて やりましょか。