とてもりこうな櫻んぼ、
ある日、葉かげで考える。
待てよ、私はまだ青い、
行儀のわ
るい鳥の子が、
つつきゃ、ぽんぽが痛くなる、
かくれてるのが親切だ。
そこで、かくれた、葉の裏だ、
鳥も見ないが、お日さまも、
見つけないから、染め残す。
やがて熟れたが、櫻んぼ、
またも葉かげで考える。
... 待てよ、私を育てたは、
この木で、この木を育てたは、
あの年とったお百姓だ、
鳥にとられちゃなるまいぞ。
そこで、お百姓、籠もって、
取りに来たのに、櫻んぼ、
かくれてたので採り残す。
やがて子供が二人来た、
そこでまたまた考える。
待てよ、子供は二人いる、
それに私はただ一つ、
けんかさせてはなるまいぞ、
落ちない事が親切だ。
そこで、落ちたは夜夜中、
黒い巨きな靴が来て、
りこうな櫻んぼを踏みつけた。
つつきゃ、ぽんぽが痛くなる、
かくれてるのが親切だ。
そこで、かくれた、葉の裏だ、
鳥も見ないが、お日さまも、
見つけないから、染め残す。
やがて熟れたが、櫻んぼ、
またも葉かげで考える。
... 待てよ、私を育てたは、
この木で、この木を育てたは、
あの年とったお百姓だ、
鳥にとられちゃなるまいぞ。
そこで、お百姓、籠もって、
取りに来たのに、櫻んぼ、
かくれてたので採り残す。
やがて子供が二人来た、
そこでまたまた考える。
待てよ、子供は二人いる、
それに私はただ一つ、
けんかさせてはなるまいぞ、
落ちない事が親切だ。
そこで、落ちたは夜夜中、
黒い巨きな靴が来て、
りこうな櫻んぼを踏みつけた。