『れんげ』 詩 金子みすゞ
雲雀聴き聴き摘んでたら、
にぎり切れなくなりました。
持ってかえればしおれるし、
しおれりゃ誰かが捨てましょう。
きのうのように芥箱へ。
... 私はかえるみちみちで、
花のないとこみつけては、
はらり、はらりと、撒きました。
~春のつかいのするように。
雲雀聴き聴き摘んでたら、
にぎり切れなくなりました。
持ってかえればしおれるし、
しおれりゃ誰かが捨てましょう。
きのうのように芥箱へ。
... 私はかえるみちみちで、
花のないとこみつけては、
はらり、はらりと、撒きました。
~春のつかいのするように。