『犬』 詩 金子みすゞ『犬』 詩 金子みすゞ うちのだりあの咲いた日に 酒屋のクロは死にました。 おもてであそぶわたしらを、 いつでも、おこるおばさんが、 おろおろ泣いて居りました。 ... その日、学校でそのことを おもしろそうに話してて、 ふっとさみしくなりました。