『ねがい』 詩 金子みすゞ『ねがい』 詩 金子みすゞ 夜が更けるなあ、 ねむたいなあ。 いいや、いいや、にてしまおう。 夜の夜なかに、この部屋へ、 赤い帽子でひょいと出て、 こっそり算術やっておく、 利口なな小人が一人やそこら、 きっとどこぞにいるだろう。