『ぶらんこ』 詩 金子みすゞ『ぶらんこ』 詩 金子みすゞ 電信柱の鐡の枝、 電信工夫ののぼる枝。 私はぶらんこかけました。 だって、ここらにゃ木はないし、 家はせまくて叱られる。 そこで私はかけました。 ... 一つゆすればぶつかった、 電信柱にぶつかった。 そこでぶらんこときました。 縄を大事に手に巻いて、 私は駈けてゆきました。 縄とび出来る、裏まちへ。