『時計の顔』 詩 金子みすゞ | もりいさむのブログ

もりいさむのブログ

ブログの説明を入力します。

『時計の顔』 詩 金子みすゞ

旅あきうどのこうもりが、
みじかい影をつれてゆく、
白いまぶしいひるの路。もりいさむのブログ

ふっとみかえりゃ誰か知ら、
じっとみています、
白い顔。
...

お目々つぶってまた開いて、
よく見りゃ
時計の顔でした。

おるす番ゆえ、さみしくて、
じっとみつめていたけれど、
それきり時計の顔でした。