『誰がほんとを』 詩 金子みすゞ | もりいさむのブログ

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『誰がほんとを』 詩 金子みすゞ

誰がほんとをいうでしょう、
私のことを、わたしに。
   よその小母さんはほめたけど、
   なんだかすこうし笑ってた。

誰がほんとをいうでしょう、
花にきいたら首ふった。
...    それもそのはず、花たちは、もりいさむのブログ
   みんな、あんなにきれいだもの。

誰がほんとをいうでしょう、
小鳥にきいたら逃げちゃった。
   きっといけないことなのよ、
   だから、言わずに飛んだのよ。

誰がほんとをいうでしょう、
かあさんにきくのは、おかしいし、
   (私は、かわいい、いい子なの、
   それとも、おかしなおかおなの。)

誰がほんとをいうでしょう、
わたしのことをわたしに。