『仔牛』 詩 金子みすゞ 曲 もりいさむ『仔牛』 詩 金子みすゞ 曲 もりいさむ ひい、ふう、みい、よ、踏切で、 みんなして貨車をかぞえてた。 いつ、むう、ななつ、八つ目の、 貨車に仔牛が乗っていた。 ... 夕風冷たい踏切で、 みんなして貨車を見おくった。 晩にゃどうして寝るんだろ、 母さん牛はいなかった。 どこへ仔牛は行くんだろ、 ほんとにどこへ行くんだろ。