『夜なかの風』詩 金子みすゞ『夜なかの風』 詩 金子みすゞ 夜なかの風はいたずら風よ ひとり通ればさびしいな。 ねむの葉っぱをゆすぶろか、 ... ねむの葉っぱはゆすぶられ、 お舟に乗った夢をみる。 草の葉っぱをゆすぶろか、 草の葉っぱはゆすぶられ、 ぶらんこしてる夢をみる。 夜なかの風はつまらなそうに ひとりで空をすぎてゆく。