「読書のススメ」~川越先生の『後悔する前に…』②

 

おはようございます。
昨日は「山の日」だったので、宮崎市内にある唯一(?)の山である「双石山(ぼろいしやま)」に行ってきました。
そこは山道と並行して川が流れているので、1時間ほど山に入ったところで川に入りました。

いい「山の日」の過ごし方でした。

 

さて、昨日に引き続き、平成19年11月8日発行の宮崎県立大宮高校「図書館だより第100号」に掲載されていた川越先生が素敵な文章を紹介します。

 

タイトルは『後悔する前に・・・』です。

 

本は出会うべき時があり、それを逃してはなりません。
幼児期に素敵な絵本と出会い、学童期に良質の童話やファンタジーと出会うように
やはりその時々に出会うべき必読図書のようなものがあるのです。

 

本屋大賞を受賞し、映画化された『夜のピクニック』という作品の中に
戸田忍という高校生が親友の西脇融(とおる)に熱く語る場面があります。

 

戸田忍には、幼い頃から自分のお勧めの本を
プレゼントしてくれる従兄がいるのですが、
彼は、従兄からもらった本をいつも読みませんでした。

 

ある日、彼は幼い頃にもらった「ナルニア物語」を、
高校生になってふと手に取りました。読み終えた後の気持ちを、
彼は一緒に歩いている西脇融にこう語ります。

 

「最後まで読み終わったとき、俺がどう思ったかというと
とにかく頭に浮かんだのは『しまった!』という言葉だった。

なんでこの本をもっと昔、小学校のときに読んでおかなかったんだろうって、
ものすごく後悔した。せめて中学生でもいい。10代の入り口で読んでおくべきだった。

そうすれば、きっとこの本は絶対に大事な本になって、
今の自分を作るための何かになっていたはずだ。
そう考えたら悔しくてたまらかった」

 

最後に、川越先生は、こう高校生にメッセージを贈っています。

 

私は幼い時、「フランダースの犬」を読んで号泣しましたが、
今読んでも、残念ながら泣くことはできません。
同じように太宰治などは10代の時に出会わなければ
逆に鼻につくイヤな作家に見えるかもしれません。

 

戸田君の後悔は、そのまま君に当てはまりませんか。
彼が「ナルニア物語」に出会い損ねたように、今出会わなければ取り返しのつかない、
たくさんの本が君を待っているのです。