仕事が人についている
私はこれまで、二者監査やISO審査員として80社以上
の食品企業を見てきました。
中小規模の食品企業では、自社ブランド製品よりも、
OEM製品(Original Equipment Manufacturer)の
製造に重点を置かれている企業が多い様に思いました。
その為、発注元からの要求内容は、
製品の品質保証は当然ながら、製造工程の衛生管理、
清掃管理の在り方、或いは従業員教育等を指摘されることが多くなります。
ついつい“細かいことを言いやがって”などと、
腹の中で苦虫をつぶす思いをするのですが、
発注元からの要求となれば無視するわけにも行かず、
指摘された課題への取り組みを行います。
それも、設備や機械などハード面への対応であれば、
形として継続的に一定の改善効果も得られます。
しかし、
個人衛生や清掃管理のようなソフト面の課題となると、
対策をとった直後は機能しているようでも、
2~3ヶ月もすると元の状態に戻ってしまうのがとても多いのです。
何故、継続できないのか?
理由は簡単です。
新しい取り組みを決めても、担当者に任せっきりで、
その担当者が動かなければ事が進まない状況になっているからです。
つまり、“仕事が人に付いている”からで、
誰もが確実にカバーし合える組織の
「仕組み」として体制を作らなければ、
必ず同じ結果に辿り着くと断言します。
あなたの会社では、どの様に管理されていますか。