もともと私は喫煙者である。

十分でも時間があれば喫茶店に入って煙をぷかぷか

させるような、重度のスモーカーだった。


それが、この時分禁煙を開始したのである。



理由は「金がない」からだ。



いや、正確には「少しでも金を浮かしたい」である。



本格的に開業したら経費がかかるのは目に見えている。

だから少しでも貯金に回さなければならないのだ。


そんな私の目の前で、母はぷかぷかとうまそうに

煙草を吸っている。

あげく「一本いる?」などと誘惑をかけてくる。


母に殺意を感じたのはこれがはじめてだ。


ちなみに、これで我が家のスモーカーは母一人になった。

弟はもともと吸わないし、父は去年に卒煙した。


ちなみに禁煙したメリットは今のところ、

肌が劇的に綺麗になったこと、である。

この肌の上でなら子どもは滑り台ができるだろうし、

浅田真央氏ならトリプルアクセルを跳べるだろう。

それぐらい、つるっつるになった。



その代わり、かなり太った。

今の私の腹の上でなら子ども達は

トランポリンができるだろうし、

不眠症の人なら良質のテンピュール枕として

熟睡することができるだろう。


しかし、できれば恋人に腹枕をしてあげたいものである。

言うまでも無いが、私は年中恋人募集中だ。

恋人に求めることは性別が男であることぐらいなので、

いつでもご一報願いたい。


それでは、残りの仕事を片付けます。