朱い線路 | 声迷線の彷彿線 どこ行き?

朱い線路

終電のホーム
疲れ果てた
背広姿が揺らいでいる

背中をポンと
押すだけで
その人の全ては
癒やされるだろうか

少し離れた
電光掲示板から
そんな想像している
僕は
やっぱり彼女が
云う様に
思考回路が
狂ってるの
でしょうか?

違うだろう
誰だって
頭の中で
独りぐらいは
滅茶苦茶にしてる筈

猟奇的な殺人を
犯しては
脳の中のモヤモヤを
祓い切ってる

貴方も貴女もアナタも…

ヒドく頭が痛いから
早く薬を買いに行こう
隣街まで

誰にも
知られたく無いから

こんな僕は
見られたくは無いから

青いベンチシートに
もたげて
ぐるぐる回る
目の奥に残る
残酷な残像を
早く消して…