ロマンチック | 声迷線の彷彿線 どこ行き?

ロマンチック


しとどに降る雨が
夏のもみの木をゆらす

月は今宵は眠りについて
宵闇が空を埋める


僕らふたりきり
夜に紛れ込んで
はんなりと濡れて
何処までか行こうか?

行き先は君に
任せよう
車の排気音が
古びた街並みに
轟く
ゆっくりと進み出す
急かしてる刻を逆走して

橙色のトンネルを
くぐり抜けたら
艶やかな夜景が見えて来るから

こんな夜には
些細な仕草も
不意な接吻も
絵になる

あぁ なんてロマンチックなふたりであろうか

だなどと思案を巡らせる
素敵な夜