even | 声迷線の彷彿線 どこ行き?

even

くたびれた季節を、凍えた風が吹き付けて、さらに加速させる。

しなやかな髪を靡かせながら、足早に街を潜り抜ける。

彼女は、肺と肺の真ん中にある。
目に映らない機能を、ひた隠して。

笑顔の裏に在る、紫の陰を無碍に足蹴にして。

創られた笑顔に、彩られた人並みを、投げつけて。

彼女は、溜め息を殺してる。
真夜中に向けて。

糧にも成らない、言葉を送り出して、独り悦に入る僕は。

浅はか極まりない。
解ってる。そんな事。

けれど、焦燥と衝動の狭間で揺れ動く感情は、此の身には収まり切れないから。

だから、無言のままで、何もレスポンス返す必要性はいらないから、もう少しだけ、耳を傾けていてくれないか?

君の気高い心の強さと、温もりを
ほんの少し貰えたら

僕に開いた穴が気持ち塞がって。

何となく前を向いて行ける気がするんだよ。

そしたら、君が傷ついて、立ち止まった時には。
傍らで支えるだけの光を照らし出すよ。

愛や恋じゃなく、それが、きっと僕の思う型なんだよ。

例え身勝手な行為だとしたとしても。
君は、独りじゃない。