VOLT | 声迷線の彷彿線 どこ行き?

VOLT

落雷の衝撃を
吸収して
急斜面を転がり下りる

毛並みの逆立った
猫の様に小刻みに
肌を峙てながら

静電気の走る宵を
暗がりを道連れに
路傍の石屑を
撥ね除けながら
地割れの酷い未知を

目を回して
見えた景色は近未来
魚が空を飛んでいる

海と星とが裏返しに
存在して
波飛沫で顔を洗う

辿り着いた そこは
無重力の底

鳴り止まない破壊と
余り無い 愛とを
繰り返し営んでいる

汚れを知らない瞳で
雷音の響く中を
機械仕掛けで