電車の軌跡 | 声迷線の彷彿線 どこ行き?

電車の軌跡

懐かしい原風景は
いつもと変わらずに

遠回りをしたく
なるほど
見とれてしまう

少し埃臭い
椅子の匂いも

中音域で響く
汽笛の音も

湿り気を含んだ
ホームも

塗料の剥がれた
駅名も

走り出す時の笛も
競り上がって行く
音階も

あの頃のままで

その集合体に
囲まれて

小さなバイクの
後ろに乗って

後 追いかけた
幼い日が

鮮やかに甦る