CPI 消費者物価指数 Consumer Price Index
インフレの尺度を計ることができるとされている重要な指数です。
アメリカでは、労働省労働統計局(Bureau of Labor Statistics)が発表しています。
こちらです。http://www.bls.gov/cpi/
CPIは、代表的な家計が購入している数千に及ぶ財やサービスの組み合わせで、消費量の多少によってその価格に加重をかけて計算された指数です。
イメージでいうと、家計がある期間に購入した買い物カゴに入っているものの合計額の推移を観察したものです。
卵1パック+大根2本+米2kg+洗剤3箱の合計額を毎期調べて比べている感じです。
アメリカでは、1992年を基準年としています。
詳しくは、上記HPの「What is the CPI」を見ると、一番理解しやすいと思います。
■GDPデフレーターとCPIの違いについて
①計算対象の範囲
GDPデフレーターは、生産された財、サービスの全てを対象としています。
CPIは、家計によって購入された財、サービスの全てを対象としています。
つまり、企業や政府によって購入されたものが、GDPデフレーターには、含まれますが、CPIには含まれないことになります。
②輸入された財の取扱
GDPデフレーターは、国内で生産された財のみを対象としています。
CPIは、輸入された財であっても家計が購入した財を対象としています。
③対象に対する加重の方法について
GDPデフレーターは、対象が多く購入されれば、その価格に対する量に比例した加重をかけています。
CPIは、対象物の購入量に関わらず、そのものに対する固定した加重をかけています。
同じように物価の変動を計測する指数ですが、これらのような違いがあります。
ただ、実際にこの二つを比べると、大きく違うことはないのですが。
ちなみに
このGDPデフレーターのように、加重を変化させる指数をパーシェ指数(Paasche Price Index)といいます。
基本的に生産費(価格)の変動を過少評価する傾向があります。
逆に
CPIのように、加重を固定した指数をラスパイレス指数(Laspeyres Price Index)といいます。
消費者による代替行動の可能性を反映しないので、生産費の変動を過大評価する傾向があります。
※消費者による代替行動とは・・・例えば、うどんの値段が高騰したので、消費者がうどんを買わなくなり、蕎麦を多く買うようになったとします。すると物価指数という買い物カゴの中がどう変わったかというと
以前:うどん100円×5袋+そば100円×3袋=800円
以後:うどん300円×1袋+そば100円×7袋=1,000円
というように消費者は、ある財の価格が高騰した場合、それに代わる財を購入することがあります。
しかし、CPIでは、この購入数の変動を反映しないので、
うどん300円×5袋+そば100円×3袋=1,800円という結果になるので、過大評価していると言えます。
とはいえ、CPIが重要なインフレ指標であることは、間違いないので、GDPデフレーターと合わせて見ていくといいのではないかと思います。