【止まらない妄想、そして別れ】の続き

 

 

 

婚約をして、一緒に住んでいた彼と

別れた私は、一人暮らしに戻りました。

 

 

彼が出て言ってからしばらくして

楽譜の間から見つけた最後の

彼からの置き手紙。

 

 

 

 

そこには、

最終的には別れることになてしまったけれど、

一緒に過ごした期間は

彼の人生にとってどれだけ

貴重なものだったか、

私への賞賛の言葉、

などなど、それは美しいポエムのように綴られておりました。

 

 

 

連日の喧嘩と破局で

ズタズタになっていた私の心も

この手紙を見つけてから、

少しづつではありますが癒されはじめ

美しい思い出に変えていけるような

気がしていました。

 

 

出ていった元彼は、隣の駅

の周辺に新しい家を

みつけて引っ越していました。

 

 

私は、一緒に住んでいた家で

一人暮らしに戻り、

フライトを続けていました。

 

 

別れてからまだそれほど

時がたっていないある冬の日、

私はフライトから帰り、

家に着いたのが午前11時くらい。

 

 

いつも1週間くらい家をあけるので、

冷蔵庫はなるべく空にしてから

でかけるため、

家につくと冷蔵庫にはほぼ何も

入っていません。

 

「お腹減ったー…」

 

と思った私は、

 

そうだ、今日は寒いし、

一人鍋でもやろう

 

と思い、近くの

スーパーに材料を

買いにでかけました。

 

 

ヨーロッパからの10時間ほどの

フライト。日本に朝早く到着して、

時差もあって、

家に着く頃にはいつもふらふらの

状態でしたが、食欲だけはあるのです。爆  笑

 

 

こんなフラフラの状態で

お化粧もせず、

適当な格好で近所のスーパーに

向かいました。

 

 

一人鍋をやろうと(←寂しいショボーン)、

いろいろな野菜を買い込みました。

買い物が終わると、

スーパーの袋はパンパン。

長ネギが1本突き出ているでした。

 

 

これ、服装も

持ち物も、

絵に書いたような

買い物おばちゃんみたい!

と自分でもクスッとしました。

 

 

そして、そんな格好で

スーパーをでて、

家に向かう途中、

 

元彼と出会ってしまったのです。

 

 

しかも、元彼の隣には

女性がいて、楽しそうに話しながら

歩いています。

 

さ、最悪滝汗滝汗滝汗

 

 

あの、美しい手紙はなんだったの??

 

 

 

私は別れてからかなり落ち込んで

いて、きっと彼も同じように

傷心と思い込んでいたけど、

 

 

どうしてこんなすぐに違う女子と

一緒にいるの???ポーン

 

 

全く意味が不明。

 

 

 

私は、呆然としました。

 



言葉がでない… フリーズ状態でした。

 

彼らはこれからデートにでも

いくのでしょうか。

女性の方は綺麗に着飾っています。

 

 

それに比べて私は、

ヘトヘトでノーメイク。

ネギが飛び出たスーパーの

袋をもって家にかえる

惨めな人‥

 

 

 

本当に穴があったら入りたい

顔から火が出るような

恥ずかしさでした。メラメラ

 

 

私に気づいた彼は、

慌てて私に近寄ってきました。

 

 

そして、

私は、ただただフリーズして、

何も言っていないのに、

 

「ち、違うんだ、これは違うんだ…

 詳しいことは今夜電話するよ‥」

 

と慌てふためいている様子でした。

 

 

家に帰った私は、

お腹が空いていたことなど

すっかり忘れて

呆然としつづけました。

 

 

あの美しい手紙はなんだったの?

嘘ばっかり…

こんなにすぐ新しい彼女とつきあうって

ありえないでしょ‥

 

 

彼との思い出が美しい思い出に

変わりかけていた私の心が

完全シャットダウンされた瞬間でした。

 

 

そして

その夜、彼は本当に電話かけてきました。

 

その夜かかってきた弁明の電話

 

 

 

 

 

 

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