【結婚間近と勘違いしていた20代半ばの私】の続き

 

 

当時付き合っていたFには、

今すぐに結婚できない問題があることを

私は知っていました。

 

 

 

それは、

 

 

Fには、

私と付き合う前から付き合っていた彼女がいる

ということ。

 

 

 

Fは隠していたわけではなく、

最初出会って

まだ友達だったころから、

 

 

 

自分には彼女がいる と

言っていました。

 

 

 

 

友達だったころは、

Fに彼女がいようと、

全く気にしていませんでした。

 

 

 

当時

Fは、32歳。私は、23歳。そして彼女、32歳。

(あっ、Fも彼女もシンガポール人です)

 

 

 

Fに初めて会った時、

特に好みのタイプというわけでもなく、

一目惚れしたわけでも

ありません。

 

 

 

だから、彼女がいても

何も気にならず

ふーん、そうなんだね

と思っていたくらいです。

 

 

 

当時の私から見たら、

ちょっとおじさんかな

とさえ、思っていました。

 

 

 

でも、

特に、社会人1年目で

いろいろと辛いことにぶちあたっていた私を、

余裕のおじさん加減で、

毎日電話越しで、支えてくれたFに、

だんだん惹かれていくようになるのです。

 

 

 

 

Fとだんだん仲良くなるにつれて、

Fは、彼女の話をあまりしなくなりました。

 

 

 

 

そして、それとは逆に、

私は以前は全く気にしていなかった

Fの彼女の存在が、

気になって気になってしょうがなく

なっていったのです。

 

 

 

Fと彼女は、結構長く付き合っていたようです。

たしか、8年一緒にいるとか言っていたような

記憶があります。

 

 

 

 

私は、折に触れて

彼女のことをきくように

になりました。

 

 

 

 

とくに、Fが私に対して

甘い言葉をささやくようになると、

 

「でも、あなた彼女いるんだよね?」グラサン

 

と、お灸をすえていました。

 

 

 

プライドが高かった私は、

自分からFに、「彼女と別れて」と

言えませんでした。

 

 

 

そのかわりに、ある日Fに

こう言い放ちました。

 

 

私はまだ若いんだから

中途半端な関係で、

時間を無駄にしたくない。

 

ちゃんとしたボーイフレンドと

付き合いたいから

もう、Fとは連絡を取らないことに

する

 

↑かなり上から目線滝汗 な

言い方ですが、

 

 

 

当時23だった私は、なんとなく

遅くても30くらいまでには結婚したい

と思っていたので、

これは、本当の思いでもありました。

 

 

Fに振り回されて、

20代を無駄にしてはいけない、

 

 

また、

本当にちゃんと付き合うなら、

遠距離のままでは、ぜんぜん話が

進まないからムリ

 

という思いがありました。

 

 

 

そしたら、Fは慌てて、

彼女とは別れて

わたしと付き合う

と言いました。

 

 

 

ヨシっ!

 

と思いました。

 

こうして、Fと付き合うことになったのです。

 

 

 

それまで、不安定だった私の心が

一気に薔薇色になりました。

 

 

 

 

勘違いして

品川の占い師に

結婚の時期を相談していたのも

このくらいの時期だったと思います。

 

 

 

 

 

それからというもの、

私は、どうしたらFの近くにいけるのか

を必死に考え

 

 

 

 

 

外資系の航空会社で

シンガポールにベースが

あるエアラインを必死で調べて、

トランスファー受験の準備をしたり、

 

 

 

 

本屋に行って、

「海外就職」

の本を買って、

シンガポールでの求人を調べたりと、

 

 

 

 

幸せな勘違い妄想の期間を

過ごしはじめるのです。

 

 

 

 

 

心の片隅で、

「それで、いつ彼女と別れるの?」

といつも思いながら…

 

【彼女と別れてくる‥と言った日にかかってきた結果の電話】

 

 

 

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