細菌やウイルスなどの病原微生物の侵入による「感染」による炎症があります。また、体の一部に強い圧力がかかったり、火傷したりすれば、その部分に炎症が生じますが、これは「物理的因子による炎症」といいます。さらに酸やアルカリ、毒素などで組織が傷めつけられた場合は「化学的因子による炎症」が生じます。
このように炎症とは、なんらかの有害刺激によって生じます。
細菌が皮膚の中に侵入してニキビができてしまうと、「赤くなって」「腫れて」「痛くて」「熱を持った」状態になります。この「発赤」「腫張」「疼痛」「熱感」という4つの特徴を「炎症」といいます。
ちょっとした傷で出血しますが、それは体の隅々まで毛細血管(微小循環)が存在し、血が流れているからです。
その毛細血管の中でも非常に細いために普段は血が流れていない部分(毛細血管床)が存在します。毛細血管の分布するところに何らかの有害刺激(物理的、化学的因子や各種細胞が出す化学伝達物質など)が加わると、毛細血管は拡張して血流が増加し、さらに毛細血管床にも血が流れるようになります。
このような局所の循環血流量の増加が炎症の始まりです。そして炎症の特徴である「発赤」と「熱感」はこの循環血流量の増加によるものです。
血管は平べったい血管内皮細胞がいくつかつなぎ合わさってできています。血管の拡張が生じると、その管がただ太くなるだけではなく、血管内皮細胞のつなぎ目がゆるんで中水分や血球がその隙間か漏れ出てきます。それが、「腫張」「疼痛」の原因になります。
血管から漏れ出た水分によってそこの組織がむくんで膨張してくるので「腫張」が生じます・
組織の内圧が上がることによって痛覚神経が圧迫されたり、血管から出てきた白血球放出する炎症物質によって痛覚神経が刺激されることで、「疼痛」が生じます。
白血球や血小板を傷害のある場所に集めるために、血管は拡張します。
「炎症」とは有害刺激に対する毛細血管の反作用よって生じる病態です。
血管のない髪の毛や爪を傷つけても炎症は生じません。
炎症を起こすには原因があります。その原因を見極め、体質を改善することも必要です。