Adobe(アドビ)と言えば、グラフィックデザインのアプリケーションを世界の様々な言語で提供しているデザイン業界の巨人である。

また、Canva(キャンバ)と言えば、オンラインのWebツールを提供している企業であり、昨今のWebデザイナー達から支持を受けている巨大企業である。

Canvaは、今年に入ってからイギリスのSerif(セリフ)と言うデザインのアプリケーションを複数の言語圏に提供していた注目株を買収した。

この出来事は、Adobeのサブスクリプションを嫌うデザイン業界の人々からため息の漏れたに違いない。

ポストAdobeの呼び声高いメーカーだったSerifとその商品のAffinity(アフィニティー)シリーズは、一本数千円の買取り型のアプリケーションだった為にアドビ税と揶揄されたAdobeのサブスクリプション料金を支払うことを嫌った人達から期待されていた企業の一社であった。

Canvaは、無料のアカウントを同社のオンラインサイトで作ることで、誰でも無料のサービスを受けることができる。

Canvaの無料アカウントと有料アカウントの違いは、何だろうか。

筆者は、Canvaを余り使った事がないのだが、無料アカウントを作った後で同社のオンラインサイトにログインすると、そこには多種多様なアイテムが用意されており、Canvaのユーザーはそのアイテムを使用して、チラシや動画などを作成することができる様になっている。

また、Canvaの有料アカウントを取得すると、無料アカウントでは使用する事のできなかったアイテムを選択し、加工を施せる様になっている様である。

Canvaのこれらのアイテムは、べら棒な数が用意されているので、時間の許される限り閲覧することができるのである。

そして、Canvaのアイテムで手の凝ったアイテムは、別料金での買取りとなっているところも注目すべき点である。

デザイン業界の巨人のAdobeの方は、桁違いのアプリケーションをmacOSとWindowsの二大プラットホームに提供しているのであるが、そのサブスクリプションの料金はすべてのアプリケーションをパッケージにしたAdobe Creative Cloud(アドビ・クリエイティブ・クラウド)は、月額、税込みで7,780円である。また、このアプリケーション群には年間払いも適用できるが、こちらは年額、税込み86,880となっている。月にして7,240円相当である。

昨年までAdobeは、Amazon.co.jpやビックカメラなどの家電量販店に格安の料金でこのAdobe Creative Cloudを販売させていたのだが、そのサービスは今年の春が最後となっている様である。

また、Adobe IllustratorやAdobe Photoshop、Adobe Premiere Proなどの個別プランも用意されている。こちらは、月額3,280(税込)となっている。

伏兵と言えば、CLIP STUDIO PAINT(クリップ・スタジオ・ペイント)シリーズを販売するセルシスも気にかかる企業である。

このソフトウェアは、同人誌やZINEを制作するのに適したグラフィック系ソフトウェアの様で、数年前から印刷会社の対応もいい所が多くなっている様です。

総評として、

Adobe Creative Cloudは、Adobe FontsやAdobe Stockとの連携が、強みとなっている。

Canvaは、無料アカウントでも時間を掛ければ、プロ級のデザインを求めることができるし、時間が無いユーザー様でもテンプレートがコンセプトに有っていれば高評価の成果物を作る事ができます。

CLIP STUDIO PAINTには、EX(イーエックス)とPRO(プロ)、そしてDEBUT(デビュー)の3バージョンが販売されています。

CLIP STUDIO PAINTのEXとPROは、公式サイトからダウンロード販売されており、パッケージ版はAmazon.co.jpで販売されているとのことです。

そして、CLIP STUDIO PAINT DEBUTは、イラスト コミュニケーションサービスのpixiv(ピクシブ)のpixivプレミアムに登録すると、繋がっていく様です。

https://www.clipstudio.net/ja/function_debut/
定番ペイントツール CLIP STUDIO PAINT DEBUT

これからも同人誌やZINEが、ユーザー様の心の支えになることを祈るばかりです。

「会長 おはようございます!」