手術が終わってから、服に着替えます。頭からかぶるものではなく、前開きのものを着てきてください、と事前に言われていましたが、確かにかぶる洋服だったら大変だったかも…。後頭部の髪の毛を抜いた部分には広く包帯をしていますし、血も着いているし、汚れてもいいものを着ておいたほうがよかったです。

 

午後2時からの手術でしたが、終わったころにはクリニックのほとんどの方が帰っている時刻でした。残ってもらっていたスタッフの方に今日と明日の注意事項を教えてもらい、ニット帽をかぶせてもらって、外に出ます。

 

アテンダントの方に案内してもらいながら、ホテルまで歩きます。タクシーに乗ってもよかったのですが、ずっと横に寝ているだけで、歩きたかったので。20分弱の道のりを、アテンダントの方と話しながら歩きました。その日は夜になってもあまり寒くなくて、ソウルのこの時期としては暖かかったそうです。途中のコンビニで水を買ってから、ホテルにチェックイン。ホテルはグローバルヘアー社に手配してもらったところで、1泊1万円でした。ちょっと古くて、決して豪華なホテルではありませんでしたが、まあ泊まるだけなのであまり気になりません。

 

アテンダントの方が言うには、過去には手術当日にソウルの街に遊びに行った人もいたそうですが、私はそういう気分にはなりませんでした。部屋に着いてから、移植部分をこすらないようにそっとニット帽をすぐに脱ぎます。その後、クリニックで用意してくれた参鶏湯(サムゲタン)のセットで夕食。外に食事に行かなくてもいいので、これは助かりました。結構本格的なもので、チキンが丸ごとスープの中に入っていて、そのチキンの中に詰め物としてご飯が入っています。美味しかったのですが、うつむかないように、と注意されていたので(うつむくと後頭部の傷口が広がるので)、食べにくくて、一苦労でした。辛い物は毛穴が広がるから食べないように、とも言われていたのですが、参鶏湯のセットにキムチも入っていて、笑ってしまいました。次の日にアテンダントの方に話したら、キムチくらいは大丈夫、激辛のスープとかでなければ、ということでしたが。

 

疲れていたし、他にすることもないので、食べてからすぐに寝ることにしました。クリニックから、よく飛行機などで使うU字型の枕を渡されていて、普通の枕ではなく、この枕で寝るように、ということと、頭を横にしたり、うつぶせになったりしないように、手で掻いたりしないように、ということを言われていました。これは当然、移植した部分が非常にデリケートなので、そこをこすったりすることがないように、ということなのですが、かなり気を遣いました。疲れていたのでもう10時くらいには寝てしまいましたが、慣れない枕と、仰向けのままの姿勢を維持するという意識とで、ぐっすり眠る、というわけには行きませんでした。