今回は、親知らずの抜歯について書いていきます。
当院では、一般診療しながらも、割と頻繁に、親知らずの抜歯を行なっています。
親知らずの弊害、デメリットは、
・手前の12歳臼歯と親知らずが、くっついている場合は、清掃不良などが原因で、
虫歯になり、12歳臼歯も一緒に虫歯になり、進行すると、神経の治療や、場合によっては
抜歯になることもある。
・親知らずが萌出するスペースが無く、歯茎が被り、汚れが溜まり、炎症を引き起こす。
→長期間、親知らずを放置すると、
歯周病、虫歯のリスクを高める!!
残すメリットとしては、
・奥歯が、歯の根の炎症が改善しない場合で、予後不良なケースや、奥歯が無い場所に、
親知らずの歯を移植できる。(もちろん、どんなケースでも可能では無く、診査診断が必要)
・親知らずでも、顎が大きく、萌出スペースがあり、プラークコントロール良好で炎症が無く、
虫歯のリスクが少ない場合は、もちろん抜歯しないで保存して、定期的にチェックしていきます。
上記のデメリットがある場合や、
将来、デメリットが想定される場合の患者さんには、必要性を説明して、若い年齢からでも
抜歯を行なっています。
というのも、
年齢とともに、親知らずの根っこの部分が、下顎骨と癒着したり、骨化して抜くのが困難になり、
骨を多く削るため、抜歯後の治癒に時間がかかるためです。
では、
実際の症例ケースです。
昨日の、2月22日(木)に施術したケースです。
患者さんからの、切なるお願い(男性)で、
下顎の左右の親知らずを、同日で抜歯を希望されたので(通常は、1本ずつ抜歯します)、
左右に、通常の浸潤麻酔(頬神経支配領域に対して)と伝達麻酔(下歯槽神経支配領域に対して)を行い、
抜歯を行いました。麻酔をして奏功する時間が15分間で、左右の親知らずの抜歯は縫合まで含めて、
15分間もかからずに終了しました。
(抜歯の時間、短いでしょう?)
(レントゲン、抜歯した歯の写真の掲載は、患者さんの承諾を得ています)
親知らずでお悩みの方は、
まずは、相談して下さい。
(下顎で神経に近い場合は、当院でCT撮影して、診断後の抜歯になります、神経との関係で、
稀ですが、口腔外科専門医に紹介する場合もあります)
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診断
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抜歯です。
全ての患者さんに、寄り添い、最善、最良の治療を提供できるように、
頑張っています、宜しくお願い致します