「今ある最善のバランス」


この言葉の意味を考える

 きっかけをくれたお客様の

今日は命日。





もう一年が経つとは…


月日の流れの早さを感じます。








3年前


アロマテラピーの恩師のショップから

一人のお客様を

ご紹介いただきました。




お客様は10年近く

癌と向き合いながら

生き抜いてこられた方。




何度目かの治療を終えた後

私は最後の2年間を

セラピストとして

共に過ごさせていただきました。









思考も感情も

今ある身体から生まれます。




お身体は骨転移によって

股関節を損傷されており

室内でも杖が必要な状態…


辛い治療を終えられたばかりの

タイミング…


そんなお客様の心は

とてもナーバスでした。




コロナ禍真っ盛りの時期

尚更お客様の神経は高ぶります。




癌という言葉を今後使わないで…

を皮切りに


マスクや窓の開け方など

細かい要求を伝えて帰られた

第一回目。




さすがにめげて

2回目へと気持ちが前へ

進まずにいる時


二つの精油とメッセージが

私に降りて来ます。



フランキンセンスと

スパイクナード。



人を高次元へ導く

フランキンセンス。


究極のバランス回復の

スパイクナード。



そしてスパイクナードには

誰もがいつか迎える死を受け入れ

良い形で命を全うする事を助ける

そんなエネルギーもありました。











沢山の薬品を使って

どの臓器も弱っているお身体。



どこかを無理に動かし過ぎると

バランスを取りきれなくなってしまう

危険があります。





損傷している場所こそ

本当は一番辛いのに

思うように触れられません。






ブラと帽子着用


諸々の制約があるトリートメント。




ハンディのあるお身体に

どう向かって

どうバランスを取ればいいのか?




私はこの方が前へ進む為に

何を差し出せば良いのか?
何を差し出せるのか?








二回目の時に差し出した

3つの精油。



降りて来た2つに
自己受容の為に加えた
ラベンダーアングスティフォリア。



この精油が
お客様自身を開き
私との関係を
大きく動かして行きました。



そしてどんなに状況にあるご自分も
大切にしていただきたいという想いを
トリートメントを通して
お伝えしました。




以後、フランキンセンスと
スパイクナードは
キリスト様の香りとして
お客様のお守りの様な精油となり

キリスト様+今日の精油

というブレンドスタイルが出来ました。










先ずは気持ちに寄り添う事…



ここを通らずに

何もはじまりません。






そしてどんな状態であっても

その人が今持てる最善の状態へ

バランスを取る事…



この言葉に尽きるのだと

わかりました。





降りて来た

二つの精油とメッセージ。




必死で迎えた二回目以降

お客様はどんどん明るく

前向きになって行かれました。




私もバランスを取る事の

意味と方法が

だんだん分かって行きます。




今この身体が…

今この心が…

今この魂が…


最善である為に



私は精油の力を

最大限に引き出し


手を添えさせていただきました。




触れられない場所が

多くある為


エネルギーワークで

進める事が多くなります。




私のエネルギーワークも

よりクリアに

磨きをかけられる

良いチャンスとなりました。




全ての細胞と

全ての素粒子に

光が届けられ

この方の全てが光と一つになる事を


チャントの中で

唱えました。





いつもどんな時も

どんな人にも


人があるべき姿に近づく事に…

バランスを取る事に…


真摯に向き合った時


何かが消えたり

何かが改善されたり


結果として

医療、治療を超える事があるのは


癌と向き合って生きる人にも

同じでした。






リンパ浮腫を発症された時は
二回の施術とセルフケアオイルで
引いて行きました。



生命エネルギーの源である
「腎」は
なかなか上がる事はないのに 
腎の数値が上がっているとの事…

担当医から凄いねと
言われたそうです。



流れる事は生きる事…



何よりも心が穏やかになり
前向きになり

残る時間を精一杯生きようという
意欲が湧いて来たその姿は
「気」が漲っている証拠です。


気から全てが生まれます。


最善のバランスを取るとは
こういう事なのだと
わかりました。



しかしながら
時間は永遠ではない事を
何処かで感じながら

後悔のない様に
プライベートの時間も
可能な限り
ご一緒させていただきました。








音楽=歌、という
共通点で繋がったお客様。


コンサートやお食事にも
ご一緒させていただきました。





諏訪湖の向こう岸の岡谷から

不自由なお身体を押して

通って下さったお客様。



大好きな八ヶ岳南麓へ

いらっしゃるのが楽しみでした。









長野の味を

沢山教えて下さいました。




野沢菜は美味しいけれど

口に入れた時一瞬

目をつぶりたくなる酸っぱさが苦手と


私と同じ事を

感じていらした信州人。




味噌と酒粕と

岡谷の銘酒「高天」で漬けた

野沢菜のやわらかな味。




この味が忘れられず

私なりに再現してみた野沢菜に


「美味しい‼︎ 清水さん信州人になれるわ」


そう言って下さったお客様。




信州人の冬のおやつという

りんごとさつまいもの重ね煮も


今では、フォレストウィンドの

定番のおやつになりました。






 



昨年の年明けの施術の時

お身体に緊急性を感じる
変化を感じ
急いで受診をお勧めして以来

再びサロンにいらっしゃる事は
ありませんでした。




何度かオイルを届け

香りある季節の花や
野山の花も一緒にお届けしながら

メールのやり取りをして来ました。



5月の終わり
死期が近づいていると
お知らせ下さいます。


私は野山と庭と
諏訪中央病院のガーデンからいただいた
花々と草を束ね
出会えた感謝をお伝えしました。



コロナ禍の中
お会いする事は出来ませんでしたが

「驚く程穏やかで、静かにその時を待っています」

最後の言葉でした。



それから10日程したある日
私は明け方の夢うつつの中

最後の呼吸のイメージを
共有します。


そして我が家の玄関で
ドドーンという音が聞こえます。


逝かれたのだとわかりました。








後日、ご紹介いただいた

恩師と

ショップのスタッフの方に

逝かれた事と2年間のご報告を

させていたただいた時


「セラピストを冥利と受けて止めている

清水さんだからこその結果と

感銘を受けました」



そんなお言葉をスタッフの方から

いただきました。





「セラピストは冥利…」


新しいけれど心地よく新鮮な響きでした。




沢山の学びをくれた

お客様との出会い。



「ありがとう、出会えた事に感謝」。



この時間からいただいたものは

多くの人の生きる力として

役立っています。








✴︎精油のメッセージと2年間の記憶

https://ameblo.jp/mori8800/entry-12750702140.html





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