うららかな春の日、かなたより桜だより届きたり。

近ごろ、見知らぬ方から読者登録いただく光栄ありて、そのお一人桜守さんから桜だよりを。

心惹かるる歌舞伎講座のお知らせの下をたどれば、樋口一葉ゆかりの枝垂れ桜あり。

甲府塩山「慈恩寺」の枝垂れ桜となむ。


晶子「今宵あふ人みな美しき」と詠み、「細雪」の四人姉妹うつとりと見惚れし円山公園の枝垂れ桜。昨年は、ちやうどよき折りありて眺めたりしか。

宇野千代の「薄墨の桜」いと遠けれど、塩山なればさほどでもなし。

咲きこぼれたる大木の糸桜見むとて、「いざたまへ。桜餅召させん」と思ふどち打ちつれて行くあてはなけれど、Mと眺めたき桜なり。

まだ見ぬ桜、連句の心にて詠む。

  いやだとはよもや云ふまい糸桜
 
  枝垂る夢見て春昼下がり


長句、かの書の一葉を詠みたりしが、思ひがけず恋の匂ひも。


いづれ小石川植物園の桜見んとも思ひたり。昨夜のビデオでいよよその思ひ強く。一葉の日記にもありと聞きたり。

  赤ひげの養生所いま千の花

  ちひさき蝶と身をかたらひて 


もとの付け句「花の下にてひねもす実験」なりしが、花重なりて気になりしをり、桜守さんよりコメントいただき、「若葉かげ」卯月一日の地の文<まこと小蝶に身をかへたらん心地ぞする>を少しさはりて。さても一葉の日記、何処取りても歌にならぬ箇所のなき。

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