2日目のフルーツはマンゴー。みかんもありました。マンゴスチンが一番おいしかった。左のジャスミンの小さなレイはチェックイン時にくれたもの。2日間、枕元に置いていい香りの中で眠りました。中央にあるバラの花びらが浮いたのは、フィンガーボール。


◆2日目 夕方~夜 2人で街へ◆

サイアム駅近くのセントラルワールドプラザからバスでホテルに送られて、部屋で一息。今度はシーロム(こちらも繁華街)のJCBデスクにタクシーで。タクシーは基本料金が35バーツ、2バーツずつ上がり、リバーサイドからシーロムまで60バーツ(×3で日本円)くらいだった。

JCBデスクで明日のスパを予約した後、タクシーでトンローのタイ式マッサージ店へ。駅近くでタクシー(もちろんメータータクシーかどうかを確かめて)を拾ったのですが、バンコク名物の交通渋滞が始まっていて数十メートルくらいでメーターが上がる。あっというまにメーターが2回上がって、なんかヘン。渋滞で動かないし、40バーツ払ってタクシーから降りた。

「メーターといっても、いろいろなんだ」
と、Mは感心と苦笑の間。
ほんの2分ほど歩いてシーロム駅に戻り、BTS(高架鉄道)に乗る。
旅行会社のオマケに100バーツのBTS用カードが付いていたので、それを使った。

タイ伝統マッサージ店で私の担当になったのは、60歳くらい(日本人女性なら70歳近くにも見える)の女性。
この店はマッサージ師さんも一生の仕事としている人が多く、技術に定評があるとウエブにも旅行情報誌にもあったのですが、その人はまだ見習いといった感じの技術でした。


左手を差し出したあと、ごく微妙な一瞬があった。しばらくして眼を開けたら、その人は泣いていた。ティッシュで涙をぬぐった。
この旅行にも小さなダイヤが入った金の指輪をそのまましていったのだが、彼女のどこかなにかを、その指輪が刺激してしまったのだろうか。
たとえば・・・、お気に入りの金の指輪を生活のために売ってしまったとか。彼女の亡くなった娘さんがしていた指輪とよく似ていたとか。でも、その指輪は富裕階級である婚家先が娘さんに贈ったもので、彼女の手元に残っていないとか・・・。
マッサージの間じゅう、そんな妄想をしてしまった。
彼女に対して、プロ意識がない!と腹立たしく思う気持ちと、豊かなアジア人であることの引け目を感じた。そう思うのは、僭越だしアメェよ!なんて思ったりして、心乱れて、ちょとかなりハレホレハ。
そういえば、アジアへの旅行はこれが初めてだった、と思った。

マッサージ店を出て、トンロー駅(やや寂れた場末の雰囲気?)近くの屋台で夕食。ヤキトリ10串30バーツ。ジュース2、ラーメン1、春巻数本、シーフードいっぱいのナニカ(お好み焼きのように小麦粉をいったん延ばして、それをまぜたもの。この中で私は一番おいしいと思った)で200バーツ。
Mは「安いなぁ」と感激、私は少々外国人価格ではないかと思いまふ。

行きのタクシーで懲りて、BTSを乗り継いで終着駅のサパーン・タークシン駅まで。夜9時すぎ。疲れているから、歩くのはイヤ。ボートで帰ろうと言ったら
「ホテル行きのボートがわからない」
「ホテルの船着場が、どの位置かわからない」
アンタ、アホか?
ものすごくキゲンワルイと、やりとりが面倒くさくなって、Mの希望どおりホテルまで10分足らずを歩くことにした。
歩きたいなら、道、間違うな!!!
こっちじゃなくて、あっちだって、言ったでしょーーが!!! 
ったく、方向音痴じゃないのぉ???
バンコクの大通りは、排気ガスいっぱいで歩くのに適してませんっ!

と、このうちのいくつかを、表現を和らげて(ほんまか)ぶつぶつ言う。

ソイ(小道)に入って排気ガスの匂いが遠のいた。
あ、見えました、オリエンタルホテル。
穏やかで贅沢な治外法権的エリアにほっとするσ(^_^;)は、根性ナシです。


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