mori17さんのブログ -2ページ目

mori17さんのブログ

「映画大好きおっさん」の映画関連

今回視聴したのは、1963年の「海底軍艦」で、DVDにて拝見しました。

 

海底軍艦 ATRAGON 1963 東宝特撮映画 DVD コレクション 総天然色 デアゴスティーニ 円谷英二 押川春浪 高島忠夫 藤山陽子 藤木悠 佐原健二

 

監督:本多猪四郎

 

子供のころ観た記憶はあるのですが、細かいところは全く記憶になく、ただその当時ワクワクして観た記憶があったので、今回50年ぶりくらいですが、ワクワクして拝見しました。

 

まあ、正直、かなり荒唐無稽なシナリオになっており、淡々と話が進んでいき、っていうか「妖星ゴラス(1962年)」の出来があれだけよかったのだから期待して今回見返したのですが、役者の演技というか、かなり粗い箇所が多く、その辺がちょっと点数低めですね。

 

それにしても原作がそうだったのでしょうが、戦後20年余りにわたって、南の島で日本海軍の残党として「轟天建武隊基地」を拠点とし、海底軍艦「轟天号」を建造していたなんて、しかもその驚くべき性能たるや、なんというか凄い設定です。

 

見所としてはやはり「轟天号」になると思いますが、

 

・日本海軍の残党が作り上げた

・日本海軍の残党が乗組員

・空・海上・海中・地底どこでも活躍

・轟天号のギミックのヤバさ

・轟天号の発進手順

・挺身隊の活躍

・轟天号vsマンダ

 

といったところでしょうか。

 

対するMU帝国ですが、太平洋で1万2千年前に繁栄を誇っていたが、大地震のために一夜にして海底に没した大陸の末裔だそうで、それまで海底の底で地熱を利用したエネルギーを基に帝国を維持し暮らしていたのですが、地殻変動により帝国の終焉が迫り、地上に再び返り咲き、世界をその植民地にせんと企んだ模様。

 

ただ、ファッションセンスは古代エジプト文明的なやつで、しかも兵士は銃器類は持っておらずもっぱら槍のみで武装しており、自爆ドーロンや潜水艦、地殻変動兵器で世界に戦いを挑み、世界征服一歩手前まで追い込んでいる。

 

正直、進んでいるのか遅れているのか分からん感じ。

 

そんな中で、MU帝国から届いた脅迫フィルムですが、意外とおしゃれな「mu」と書いたテカテカの金属製BOXに入っており、思わず笑ってしまいましたが、ただ後になって考えると、ムウ帝国の女王様の最後やファッション、メイクから想像するに、あれが彼女なりのオシャレだったのかと考えると、何故か無性に悲しくなり、なんだか「ごめんなさい」と心が締め付けられました。(涙)

 

それにしても本作の日本海軍の残党たちって、最初は”小野田さん”や”横井さん”みたいな境遇と思ったのですが、よく考えると二人は70年代の話で、本作の方が先に作られており、しかも原作が1900年に掛かれた小説で、小説ではロシアが敵国だったそうで、それはマズイとなりMU帝国に変更された模様。

 

だからだと思いますが、神宮司大佐は作中まだまだ現役の軍人であり、それに対し戦後は民間人である元楠見少将といざこざが発生します。

 

このシーンは本作で一番食い入って緊張したシーンでした。

 

神宮司大佐からすると日本を軍事国家に復興する気であったようですが、娘は悲しむは、娘の彼氏っぽい奴にも文句言われるは、いろいろ心に来るものがあったようで、心を入れ替え、正義の味方として悪の組織と闘うことになります。

 

wiki情報によると、本多監督曰く、「神宮司の立場で描けば、神宮司の主張をつきつめていかなけばならず、それではムウ帝国と同じになってしまう」と言っているので、こういう事なのだと思います。

 

しかし本作の設定って、後のアニメ「宇宙戦艦ヤマト」がかなり影響受けてますね。

 

逆に”轟天号vsマンダ”は「海底2万マイル(1954年)」の影響を受けたのでしょうか?

 

しかし、原住民ならぬクラーケンでもなくマンダに電撃とはさすがの轟天号で、このクラーケンに電撃かますシーンは後に「ふしぎの海のナディア」で再現していましたね。

 

なんにしても多くの人たちに影響を与えたんでしょうね。

 

 

・猫のユーリさんの動画

 ユーリさん - YouTube

 

・猫ユーリ博士の動画

 猫ユーリ博士の「お得コーナー」 - YouTu

 

・ショップ inasachi 1号店

 inasachi 1号店 ( underground_subculture )のオリジナルグッズ・アイテム通販 ∞ SUZURI(スズリ)

 

・ショップ inasachi 2号店

 inasachi 2号店 ( underground_subculture2 )のオリジナルグッズ・アイテム通販 ∞ SUZURI(スズリ)

 

・ショップ inasachi 3号店

 inasachi 3号店 ( underground_subculture3 )のオリジナルグッズ・アイテム通販 ∞ SUZURI(スズリ)

今回視聴したのは、2007年の「APV2 エイリアンvsプレデター」で、BDにて拝見しました。

 

AVP2 エイリアンズVS.プレデター [Blu-ray]

 

10年以上前にBDにて拝見したのが最初で、久しぶりの視聴になりますが、やっぱり細かいところはかなり忘れており、でもやっぱこの緊迫感がこのシリーズのいいところだと再認識しました。

 

但し、この「APV」シリーズ2作目は「暗すぎてさっぱり見えない!」とこが欠点でして、TV画面の「明るさ」設定をUPさせても暗くてよく分からないシーンが続出です。

 

wiki情報によると、TV放映時に「終始実際の映像の色彩明度を50%以上明るく加工処理して放送された」とのこと。

 

「ダメじゃん!」って感じですね。(笑)

 

話の方は、前作の「APV(2004年)」からの続きのようで、エイリアンに寄生されたプレデターの死体から、あの幼虫が出てきて、他のプレデターを殺し始め、気が付いたらプレデター型エイリアンが誕生し、プレデター型エイリアンを乗せた宇宙船が地球に落下してしまいます。

 

すると、エイリアンとそのプレデター型エイリアンが宇宙船から逃げ出し、近くの街の人たちに寄生しまくって増殖しちゃったもんだから、街の人たちもパニくっちゃって、人類がそうこうしてる内にプレデターの部族から証拠隠滅するプレデターが送られてきて、一生懸命、死体を解かす液体で1遺体づつ証拠隠滅していくんですが、明らかにエイリアンが増殖する速度の方が早く、もうひっちゃかめっちゃかの訳わからん状態になって、結局、プレデター映画得意の最後は大爆発で誤魔化すと言った展開になります。

 

これは「続・猿の惑星(1970年)」や「バタリアン(1986年)」以降の伝統芸でして、取りあえず大爆発で誤魔化す方式と呼んでいます。

 

んで本作のスタイルですが、余計な説明セリフを出さずに、さも当たり前の如く淡々とエイリアンやプレデターの表現を押し進めるので、知らない人には「なんじゃこりゃ?」でしょうし、しかもあの暗い映像と相まって、余計に分け分らんかったかもしれませんが、想像を膨らませて脳内で補完し見続ければ、その内そんなもんだと思えてきて、無事最後まで観賞できてしまいます。

 

他に気になる点としては、プレデターの肩に装着されているレーザー銃ですが、エイリアン1匹程度ではこの武器により前作同様ザコ化で瞬殺なのでして、しかしこれがなん十匹もいて、うじゃうじゃ攻撃してくるとなると、さすがのプレデターさんもかなり苦戦して、追加武器が追いついている間は良いのですが、それ以上多数になってくると、表現的にイマイチつまらない画面になってしまいます。

 

これは日本の時代劇と全く同じであります。

 

要するに、”プレデター1人vsエイリアン多数”表現では、まだまだ課題があるという訳でして、しょうがないので雨を降らせてあの強酸の体液に対し、「雨降ってるので溶けません!」っという設定を加えて表現し、不用意に攻撃しても返り血でケガしないので大丈夫です的な雰囲気を醸し出し、ではそこに州軍を投入して戦ってもらいましょうとしたところ、州軍がエイリアン軍団に囲まれて、いい勝負になるのかと思っていると、コソコソする多数のエイリアンが闇夜と雨に乗じて襲撃してきて、州兵次々ヤラレていくなどかなりヤバく、でもなかなかの緊迫感で、このシーンは不謹慎ですが面白かったです。

 

とは言え過去作でもそうですが、やっぱり”人間vsプレデター”での戦いで、人間に対しプレデターが苦戦するが面白いのであって、しかしタイマン張れるほど今回の人間は強くないし、ではどうするのかと思っていたら、もう人間が弱いのはしょうがないと開き直り、自分で判断する人間とそうでない人間に分かれて、まるで最後の審判(世界の終焉後に人間が生前の行いを審判され、天国か地獄行きかを決められる信仰)みたいに、助かる人たちと助からない人たちに仕分けされてしまいます。

 

この辺はパニック映画の王道手法でして、「ポセイドンアドベンチャー(1972年)」からの転用表現かもしれません。

 

ほんで見せ場はどうしたかというと、今回は”プレデターvsプレデター型エイリアン”といった2大怪獣の戦いがあり、ここでの盛り上がりはなかなか面白かったです。

 

恐らく、漫画の「拳闘暗黒伝セスタス 15巻(2012年)」で描かれた、”デミトリアス隊長vsバルディス隊長”へ受け継がれたと思います。(笑)

 

っていうわけで、ハラハラドキドキも出来て、暇つぶしとしてはそれ以上な出来と言えます。

 

 

・猫のユーリさんの動画

 ユーリさん - YouTube

 

・猫ユーリ博士の動画

 猫ユーリ博士の「お得コーナー」 - YouTu

 

・ショップ inasachi 1号店

 inasachi 1号店 ( underground_subculture )のオリジナルグッズ・アイテム通販 ∞ SUZURI(スズリ)

 

・ショップ inasachi 2号店

 inasachi 2号店 ( underground_subculture2 )のオリジナルグッズ・アイテム通販 ∞ SUZURI(スズリ)

 

・ショップ inasachi 3号店

 inasachi 3号店 ( underground_subculture3 )のオリジナルグッズ・アイテム通販 ∞ SUZURI(スズリ)

今回視聴したのは、1975年の「東京湾炎上」で、DVDにて拝見しました。

 

東宝特撮映画DVDコレクション 57 東京湾炎上 昭和50年公開 DVD・解説本 参考

 

原作は「爆発の臨界(1974年)」だそうです。

 

本作の商品説明欄には、

 

「石油を満載したタンカーをシージャックしたテロリストやその脅威にさらされた乗組員たちの人間模様と、事態を秘密裏に解決するために情報操作を行う政府関係者を描いた、パニック映画である」

 

となっていましたが、観終わって振り返ると、確かに全くその通りで、かなり社会派内容になっています。

 

まず、東京湾でテロリストにシージャックされた20万トン級タンカーには爆弾が取り付けられ、これをネタにテロ犯が政府に要求を突きつけます。

 

因みに、これが爆発するとどうなるのかというと、船が大爆発するのではなく、船体に穴が開き、20万トンの原油が流出します。

 

原油の比重は約0.9で、流出すると海水に浮き風と潮流で流され広がり、原油の揮発成分の蒸発が真夏の暑さで一層早められ、空気中に1.2%の濃度で混ざり合った時が爆発の臨界となり、一番身近な発火物が引き金となって、各地で大爆発を起こします。

 

 例:羽田空港の飛行機のジェットエンジン

  :火力発電所

  :熱処理化学工場

 

海面一面が火の海になるだけでなく、隣接した家屋や化学工業地帯に一気に燃え広がり、この第二次火災で無数の新建材やプラスチックから発生する黒煙、いわゆる酸欠空気が発生し、これらが通り過ぎた後には全く外傷のない酸欠死体が、累々と横たわることになります。

 

またこうなると、交通、通信、行政機構、さらに医療機関をはじめとして、非常事態の時こそ活動すべき機関は全く能力を失い、人々の死は、それが元で第三次災害として新たな酸欠空気を生み出します。

 

 例:救急搬送時の救急車が酸欠で家屋に突っ込み火災発生

  :ガススタでガソリン給油中の従業員が倒れがガソリンが

   ばら撒かれ、新たな火災が発生

  :板さんが料理中酸欠で倒れ天ぷら火災が発生

 

こうして20万トン級タンカーの爆発は、東京湾炎上どころか首都圏一帯を死の街に変え、混乱は日本全国に及びます。

 

といった、ピタゴラスイッチ大惨事が起こるということだそうです。

 

と、こう言ったことになりたくなければ、九州の諫早湾にある喜山CTS(原油備蓄)を爆破しろとテロ犯が日本政府に要求。

 

しかし喜山CTSには、原油の12万キロタンクが54基備えられてており、660万キロリットルの備蓄が可能で、これは1975年の日本の50日分にあたる4000万キロリットルの16%を備蓄しており、大爆破なんてしようもんなら、東京湾の30数倍の被害を引き起こし、近辺は永久に死の海と化してしまうのです。

 

そんな要求をのめるはずもなく対応を迫られる日本政府ですが、それでは、なぜテロリストたちは、何が目的でシージャックしたのかというと、バックボーンとして自分達の国では数百年にわたって君主政治が続き、その後、許しがたい植民地支配となったと語り始めます。

 

やがて独立を勝ち得たが、植民地化していた欧州諸国は、金や銀といった資源を掘りつくしたからこそ独立を認めたわけで、そこからコーヒー栽培などで打開しようにも10年にわたって干ばつが続き、先立つ金なく農業機械や化学肥料も買えず農業化も進まず、生活水準は昔のまま今後も変わりそうもない状況の中で、先進国に助けられることもなく世界の政治機構から切り離され、文明化に遅れた貧しい第四世界の者には生きるチャンスはなくなった。

 

これに対し「なぜ先進国による世界に向けた社会福祉はないのか?」といった憤りを感じ、我々はこのまま黙って死なないため、生きる権利のたこの事を実を強く全世界にアピールするため立ち上がった、とのこと。

 

しかしその方法がテロリズムであり、そんなことをしても世界はそれを認めないかもしれない。

 

ではその他にどんな方法はあるのか?

 

この時、人質の船員が「ジャーナリズムに訴えろ!」と吠えます。

 

しかし「金持ちが貧乏人のことなど考えるか!我々にはこの方法しかない!」と反論され、それに対し船長が被せて反論します。

 

「かつて暴力支配に苦しんでいながら、改革を求める君らが、なぜ同じ暴力を使うのか?」

 

「船を襲い、部下を殺した君たちを許せない!」と船長に一括され、たじろぐテロリーダー。

 

70年安保や「イチゴ白書」世代が敗れるまでは、こんなこと言う人たち居ましたからねっていうか、実はこのやり取りこそが、本作の一番深い伏線箇所でして、この伏線の後に、先ほど出た”東京湾の二次火災の説明”の如く、もう一度伏線が発動して、最後にその回収として、それが大炸裂します。

 

そのもう一回の伏線発動というのが、「喜山CTS(原油備蓄)大爆破」でして、政府はちゃんと爆発するところをTVで生中継することになるのですが、実際に爆破することができない政府は、特撮技術者を集め、特撮技術を駆使してミニチュアの大爆発映像を如何にも生放送の中継映像のように差し替えて、犯人たちをだまそうという作戦に打って出ます。

 

この騙しっていうのが、世論を操るといった行為でして、TVを使った世論操作というのがミソになります。

 

そしてこの辺のやり取り含めた特撮映像が、かなり荒唐無稽かと思いきやなかなか秀逸で、思わず引き込まれてしまいます。

 

そして、藤岡弘によるかなり強引な潜水?潜油?のあと、事件解決を迎えるのですが、そこからの伏線回収によるオチが秀逸で、対策本部長役の鈴木瑞穂がものすごい存在感を発揮します。

 

このオチこそがこの作品の核となるところでして、この核を支えるために、乗組員たちの人間模様や先進国と発展途上国との搾取構造を入れています。

 

特に乗務員たちの人間模様は70~80年代の日本映画に出てくるあるあるネタで構成されており、

 

・抵抗しようとして殺される

・逃げ出して殺される

・犯人と主義主張で口論になる

・犯人と一時の連帯をする

・ヤケクソで犯人に突っ込む

・武器を取り合って泥臭い格闘をする

 

などが展開されて、丹波さんの存在感演技と合わさって、これぞあの当時の日本映画といった感がヤバかったです。

 

特異点(一般的な手順では求まらない)シーンとしては、藤岡弘とテロ犯とのタイマン勝負シーンがヤバく、この辺は「クラッシャージョー(1983年)」や「コマンドー(1985年)」へと受け継がれ?っていうか、そもそもの船上テロの元ネタは「ジャガーノート(1974年)」のような気もするし、とは言え海洋テロネタとしては本作の方が「北海ハイジャック(1979年)」「沈黙の戦艦(1992年)」へ影響を与えた?かもしれません。(笑)

 

しかし、何と言ってももしかして一番強烈だったのは、金沢碧の謎ベッドシーンでして、「復活の日(1980年)」でも海外への長期出張者にはよくある男女の「遠くの愛より近くの愛」ネタでして、観客数稼ぎには必要なのですが、ストーリー的には必要なかったような?といった活用で、まあでも一番印象に残っているのは金沢碧だったという事を考えると、無くてはならないシーンだったようです。(笑)

 

この映画は、①表のパニック映画としての楽しみ方、②裏のジャーナリズムと政府の関係、③マニアックな映画の楽しみ方 といった、3つ全部を楽しめる人が一番共感し得をする映画でして、一つだけしか楽しめなかった人には、B級映画としての価値しかないかもしれません。

 

こんな感じです。

 

 

・猫のユーリさんの動画

 ユーリさん - YouTube

 

・猫ユーリ博士の動画

 猫ユーリ博士の「お得コーナー」 - YouTu

 

・ショップ inasachi 1号店

 inasachi 1号店 ( underground_subculture )のオリジナルグッズ・アイテム通販 ∞ SUZURI(スズリ)

 

・ショップ inasachi 2号店

 inasachi 2号店 ( underground_subculture2 )のオリジナルグッズ・アイテム通販 ∞ SUZURI(スズリ)

 

・ショップ inasachi 3号店

 inasachi 3号店 ( underground_subculture3 )のオリジナルグッズ・アイテム通販 ∞ SUZURI(スズリ)

今回視聴したのは、1996年の「ファーゴ」で、アマプラにて拝見しました。

 

ファーゴ 4Kレストア版 [Blu-ray]

 

原題は「Fargo」で、意味は造語らしくよく分かりませんでした。

 

この作品、主人公が二人おり、一人はおっさんのジェリー、もう一人はおばさんのマージ、ジェリーはうだつの上がらない車販売店の営業部長で、マージは田舎警察署長で、実は優秀な人。

 

こうして人物設定だけを見ても対照的なことが分かります。

 

っていうか、もしかしたら3人目の主役となるのが二人組の犯人で、とにかくポンコツ二人組として描かれます。

 

本作の出だしは、ジェリーが自分の車で、新車をけん引する様が描かれ、しかも真っ白の吹雪の中、画面奥から手前に走ってくるシーンから始まります。

 

これは、何かが進行していることを意味しており、その説明が直ぐに酒場のシーンで明かされます。

 

それは犯罪に関する話で、犯罪が現在進行中ということを観客に印象付けます。

 

んで、その犯罪話というのが、うだつの上がらないジェリーが、一発逆転として、嫁の偽装誘拐を計画し、二人組の実行犯にそれを依頼するというもの。

 

その身代金を義父に出させて、雇った犯人たちにある程度金を渡し、残りを独り占めしてウハウハになる計画を実施したところ、犯人たちがポンコツで、誘拐途中に道すがら3人の人間を射殺してしまいます。

 

ほんでこの捜査を地元の警察署長であるマージが担当したところ、あまりにマージが優秀すぎたため、あれよあれよと犯人たちに行きついてしまい、これに困ったジェリーどうなる?ってな展開になります。

 

話の持って行き方は、ジェリーの話とマージの話と犯人たちの話の3つを相互に描き、やがて3つの話が交錯するといった感じです。

 

何と言うか、ジェリーの話はとにかくうだつが上がらない感じで進み、マージの話は謎にほのぼの展開、でも捜査の方はポンポン進み、犯人たちの話の方はこれも謎にチグハグ感が笑いを誘うといった感じで、これがいいバランス感覚で、グイグイ観客を引き付けていきます。

 

ただ、銃の使用シーンではタランティーノとまではいきませんが、グロくスパッと描き、観客の心を一瞬で掴んで離すといった演出とし、3つのグループの会話と相まって、緩めのタランティーノ映画って感じです。

 

ほんで一応、冒頭で、この話は実話をもとにしているとテロップ出ますが、wiki情報によるとこれもコメディー表現の一つだそうで、全体的に、なんというか、最近のホワイト社会にある”誰も傷付けない笑い”とでもいうのか、そんな感じでほのぼの展開で話が進みますっていうか、どうもアメリカ人にしか分からないアメリカンローカルネタを仕込んでいるようで、そこら辺りは日本人として肌感覚で理解できないので、分からない部分もあったみたいです。

 

まあ、何にしてもマージの謎のほのぼの感が炸裂し、かなり楽しめる内容でした。

 

それにしてもこのジェリーという男、義父がイライラするのも分かる感じに、仕事がいまいちできない風に描かれ、それなのに無いものねだりをして崩壊してしまいます。

 

犯人二人組は、体格や性格を正反対に描き、結局仲間割れして身を滅ぼします。

 

そして平凡だけど高望みをせず実直に生きたマージ夫婦だけが、幸せを感じ取るといったオチを迎えます。

 

90年代の映画だからなのか、それぞれの生き方に対し、道徳的にどうなのよ?といった投げかけをした形で締めています。

 

いい締め方なので、映画的にはうまく着地というか成功といった感じでしょうか。

 

ほんで、そろそろ本作のMVPを発表しますが、それは、犯人二人組がどんな奴らだったかを、マージに証言した女性コンビに致します。

 

”変な顔”を連発し過ぎで、俳優のスティーヴ・ブシェミがかわいそうになりました。(笑)

 

まあ、役者冥利に尽きるのでしょうけど。

 

因みにジェリーの息子役の少年が、本作唯一の美形キャラだったのですが、嵐の大野君に似ていると思い、そのことを嵐ファンの女性に話したら、後日この映画を見たらしく、結構ブチ切れられました。

 

似てなかったようです。

 

こんな感じでした。

 

 

・猫のユーリさんの動画

 ユーリさん - YouTube

 

・猫ユーリ博士の動画

 猫ユーリ博士の「お得コーナー」 - YouTu

 

・ショップ inasachi 1号店

 inasachi 1号店 ( underground_subculture )のオリジナルグッズ・アイテム通販 ∞ SUZURI(スズリ)

 

・ショップ inasachi 2号店

 inasachi 2号店 ( underground_subculture2 )のオリジナルグッズ・アイテム通販 ∞ SUZURI(スズリ)

 

・ショップ inasachi 3号店

 inasachi 3号店 ( underground_subculture3 )のオリジナルグッズ・アイテム通販 ∞ SUZURI(スズリ)

今回視聴したのは、1963年の「マタンゴ」で、DVDにて拝見しました。

 

マタンゴ [東宝DVD名作セレクション]

 

監督:本多猪四郎

 

この映画には原作があり、小説「夜の声(1907年)」だそうで、ここから「船の難破 キノコ 語り 成り果てる」というキーワードを土台に、小説「ひかりごけ(1954年)」、映画「生きものの記録(1955年)」のエッセンスを入れて作成されているようです。

 

ロメロ監督の「ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド(1968年)」よりも早く作成されおり、本作のそういった表現がロメロ監督に影響を与えたかもしれません。

 

この映画の何が凄いかっていうのは、正直、令和の今になって初見で観ると3つあるのですが、1つ目は、ジワジワときて、そしてビックリとなり、でもホラー的に怖いかというとそれほどでもなく、観終わって、「人」→「キノコ」というその発想にジワジワ来て、思い出し笑いをしてしまうという中毒性にあります。

 

数人で重たいものを持って移動させる時とか、エレベーターに乗っている時など、絶対に笑ってはいけないシュチエーション時に思い出そうもんななら、必ずや大惨事になること間違いなしです。(笑)

 

2つ目は、本多監督らしく構成がしっかりしている点で、

 

・病室語り 始まり

・ヨット 各メンバー紹介

・嵐の夜~遭難

・漂着~島探索

・難破船~カビの酷さ

・現状把握~命の危機~人間の本性

・消える仲間

・マタンゴ襲来~最後の戦い

・病室語り オチ

 

この辺は勉強になります。

 

そして3つ目は、”どこかの国が行った水爆実験の放射線”といった本多監督や黒澤監督がかつて扱った水爆のアンチテーゼが根底にあり、そこに”ホラー部分”と”極限状態に置かれた人間のエゴイズム部分”の2本柱で話は進み、現実なのかそれとも幻覚なのかといったミスリードも入れ、結局、何が怖かったと言えば人間のエゴイズムが一番怖かった訳で、最後のオチ以後、日本はどうなってしまうのかを考えると、発達しすぎた人類に対する自然からの警告でもある作風になっており、「ゴジラ(1954年)」を作った本多監督らしい仕上がりになっているという、この辺が凄いポイントの3つ目となります。

 

特にエゴイズムからの麻美と明子がキノコを笑いながら食べるシーンは、傑作中の傑作シーンであり、前半で「絶対キノコ食うなよ!」の前振りなんて完璧すぎます。

 

このキノコを食ってどうにかなるってネタは、アニメ「ふしぎの海のナディア」、ゲーム「グリザイアの果実」でもそうですが、ありとあらゆる作品でも消化しており、とにかく後の作品にかなりの影響を与えています。

 

因みにwiki情報では、日本人だけではなく世界中の人が本作を観てキノコが食べられなくなったとのことで、当時はあまりヒットしなかったとはいえ、やはり「ゴジラ」並みの破壊力だったようです。(笑)

 

ほんで本作のwiki情報(著名人による評価・着想)は、大爆笑なのでぜひ読んでいただきたい。

 

 

・猫のユーリさんの動画

 ユーリさん - YouTube

 

・猫ユーリ博士の動画

 猫ユーリ博士の「お得コーナー」 - YouTu

 

・ショップ inasachi 1号店

 inasachi 1号店 ( underground_subculture )のオリジナルグッズ・アイテム通販 ∞ SUZURI(スズリ)

 

・ショップ inasachi 2号店

 inasachi 2号店 ( underground_subculture2 )のオリジナルグッズ・アイテム通販 ∞ SUZURI(スズリ)

 

・ショップ inasachi 3号店

 inasachi 3号店 ( underground_subculture3 )のオリジナルグッズ・アイテム通販 ∞ SUZURI(スズリ)