71日目:隈取 | 1日1歩ずつ ~継続は力なり~

71日目:隈取

隈取とは、歌舞伎独特の化粧法のことである。
初代市川團十郎が、坂田金時の息子である英雄坂田金平役の初舞台で紅と墨を用いて化粧したことが始まりと言われる。
芝居小屋などにおいて遠くの観客が役者の表情を見やすくするために主に使われる。
隈取は初代團十郎が人形浄瑠璃の人形のかしらにヒントを得て創作したものといわれ、顔の血管や筋肉を誇張するために描かれたもので、役柄により、施される隈取や色が異なる。

最も荒々しい紅色の太くはっきりした「筋隈」やそれよりは大人しいが力強い「一本隈」は、共に若く正義感にあふれた英雄に用い、一つの劇で場面によって使い分けることもある。

同じ紅色系統でも水も滴るような美男子には下瞼に沿って紅を塗る「むきみ」を用いる。

黒・藍色系統では、「公家荒」と呼ばれる国家転覆を狙う大悪人の隈や、嫉妬の鬼と化した女性の「般若隈」、女妖怪に使う「鬼女隈」、荒れ狂う悪霊の怨念を表した「亡霊隈」など猛々しさは紅色の隈取に匹敵するが、冷酷であったり妖力を使う悪役のものである。

代赫色(茶色)は土蜘蛛など、老獪で非情な役に用いられるが種類は少ない。

以上のように大体の型はあるものの、隈取は役者が自分で書き入れるものなので一人一人形が違う。



意味があって色々な型があるんですね!