今年度、四日市市教育委員会は「四日市市立水沢小学校」を『小規模特認校』に指定しました。

 

 これを受けて、令和7年度より「水沢小学校」では、市内全域からの児童の受け入れを始めます。

 

 『小規模特認校制度』とは、自然環境豊かな地域の特性や少人数教育の良さ・強みを活かした教育活動を進めている学校に通学したいという子どもや保護者の希望がある場合、一定の条件の下、学区外(市内全域)から通学を認める制度です。

 

 今回の水沢小学校が、四日市市で初めての『小規模特認校』となります。

 

 三重県では、既に津市、鈴鹿市、松阪市、亀山市の4市が『小規模特認校制度』を導入しています。

 

 四日市市では、児童の就学校については、原則、居住地の学区に基づいて指定をされ、学区外の学校に通うことは出来ません。

 

 しかし、水沢小学校は、児童数の将来推計が著しく減少傾向にあり、現在では解消されていますが、一時、複式学級の可能性もあったことから、『小規模特認校制度』を取り入れました。

 

 四日市市では、学校規模適正化計画において、小学校は、行政区との整合性の要請が高いため、小規模校であっても、一つの行政区には最低一つの小学校を存続させることが望ましいという考え方を取っています。

 

 従って、これまでも市内の小規模校では、その強みを活かしつつ課題をの緩和につながる方策を講じ教育環境の充実を図ってきましたが、今回の『小規模特認校制度』はその新たな方策の一つとなります。

 

 水沢小学校の特徴として、山々が目前に広がる自然に恵まれた伸び伸びとした環境のなかで、地域と学校との密接な連携により、生産者等の指導を受けながら、お茶栽培、米づくり、花植え体験など様々な体験活動が出来ます。

 

 また、小規模校である強みを生かして一人ひとりがわかる授業づくりに取り組み、多様な相手との対話的な学びを進め、自らの考えを伝え、他者の考えを聴く機会の充実を図っています。

 

 これらを通してお互いの違いを認め合うなかまづくりや学び合いを大切にしています。

 

 また、卒業時の児童の状況に応じて、居住地に基づく中学校(本来校)への進学と水沢小学校の児童が進学する西陵中学校への進学のどちらかを選ぶことができます。

 

 なお、制度利用者には、小規模特認校の教育方針等の趣旨を理解し協力頂くこと、通学は保護者の責任及び負担で行うこと、原則として卒業までの間小規模特認校に通学すること等を求めています。

 

 四日市市で初めての取り組みとなる『小規模特認校』にご興味のある方は、以下までお問い合わせ下さい。

 

■学校生活や特色、施設や授業の見学・体験会・申請について

⇒水沢小学校〔059-329-2334〕

 

■制度趣旨や学校規模等適正化について

⇒教育委員会 教育総務課〔059-354-8237〕

 

 そして、9月には水沢小学校での「学校見学・体験会」、9~10月には水沢小学校校長との「学校面談」があり、「申請書の提出」は10月末までとなります。

 

 詳細は、四日市市教育委員会HPにも掲載しているので、ご確認下さい。

 

《小規模特認校制度 ~新しい選択。青空に一番近い学校で学ぶ。~》