四日市市では、深刻化する教員不足の中、学校における児童生徒へのきめ細かな指導を更に高めていく為に、学校現場へのICT・デジタル投資を積極的に実施していく方針を掲げています。 

 

 先日のブログでは、今年度から学校現場に新たに4つの「システム」を導入し、多角的に子ども一人ひとりの姿や課題を把握し、より一層のきめ細かな教育を推進する体制を整えていくことを紹介しました。

 

①ダッシュボード上で子どもの記録を可視化する

②スクールライフノートで子どもの気持ちを可視化する

③ベネッセとの共同研究で子どもの学力を可視化する

④「いじめリスクアセスメント」プロジェクトでリスクを可視化する

 

《【四日市市/教育現場のデジタル改革】四つのシステムで、子どもの「記録」「気持ち」等を可視化し支援》

 

 その4つの中で、今回のブログでは全国で初めての取り組みとなる『ベネッセとの共同研究で子どもの学力を可視化する』を取り上げていきます。

 

 まず、四日市市では、令和3年度から、公立中学校3年生を対象に㈱ベネッセコーポレーションが実施する『論理言語力検定(以下、Literas )』を全国の公立中学校として初めて導入しました。

 

 『Literas』は、学校での日々の学びを支え、社会で活躍するために必要な言語能力を「語彙運用力」「情報理解力」「社会理解力」の3つの領域で育成・測定するものです。

 

 四日市市では、「第4次四日市市学校教育ビジョン」において、これからの社会で求められる資質・能力を育成することに取り組むこととおり、『Literas』はこれらの成果を図る指標となります。

 

 こういった背景で導入された『Literas』ですが、今年度からこの結果を中学3年生の4月に受けている全国学力・学習状況調査の結果と連携させ、汎用的な言語能力が学力にどのように影響するのかをベネッセと共同研究を行っていきます。

 

 この共同研究により、子ども達に今後必要な力の分析を行い、学校での日々の授業改善に繋げていくこととします。

 

 『Literas(論理言語力検定)』と『全国学力・学習状況調査』を用いてその関係性をベネッセと共同研究を行う取り組みは全国で初めてとなります。

 

 論理言語力と学力との関係性を、分析した結果を市独自の取り組みとして学校での教育に活かしていきます。

 

 今年の早い段階で、分析結果を取り纏め・報告書を作成していきます。

 

 『教育するなら四日市』の通り、四日市市は先進的な取組にも積極的に取り掛かっていきます。