四日市市が進めている近鉄四日市駅周辺からJR四日市駅までの中央通りを中心とする約1.6kmのエリアを対象とした『中心市街地再開発プロジェクト』。

 

 近鉄四日市駅周辺では、三重県最大となる国直轄事業のバスターミナル『バスタ四日市』、スターアイランド跡地への『新図書館』、それらと近鉄四日市駅を直結する『ペデストリアンデッキ』等の整備が進んでいます。

 

 一方で、JR四日市駅周辺では、昨年度に、JR四日市駅前の再開発として、新たな大学設置の検討を表明し、今年度は、有識者等で編成される『四日市市大学構想策定委員会』を発足させ、大学設置に向けた基本構想の策定を進めています。

 

 3月には「基本構想」を取り纏めていく予定です。

 

 大学については、従来より経済界(四日市市商工会議所)から、地域のものづくりの産業を支える人材育成に繋がる大学設置の要望が市に出されています。

 

 このことを踏まえ、『四日市市大学構想策定委員会』でも本市の産業特性を踏まえ製造業の技術革新を支える人材や情報・通信分野の人材を育てられる理・工・情報などの理工系分野の学部や大学院の設置が議論されています。

 

 また、通学の利便性向上の観点からも、校舎は駅前広場を活用しJR四日市駅舎との一体整備を想定しています。

 

 そんな中、1月12日に北勢地域5市5町の経済団体である「商工会議所」「商工会」の11団体が連名で、『三重大学』に対して四日市市が大学誘致を目指しているJR四日市駅前への工学系学部・研究科の設置に関する要望書を提出されました。

 

 三重県では、工学系の大学は三重大学(津市)にしかない一方で、四日市市は三重県全体の製造品出荷額の3割程度を占め、北勢地域になると7割程度を占めることとなり、三重県の製造活動の中心地といえます。

 

 今回の要望書の提出からも、四日市市が大学構想として進めるJR四日市駅前への工学系学部・研究科の設置は北勢地域の経済界・産業界からも大きな期待を受けていることが分かります。

 

 3月に取り纏める大学構想の取り組みと併せて、様々な大学や関係者等としっかりと議論・調整を進めていきます。