環境省が学校教育及び社会教育機関を対象に実施した『環境教育・ESD実践動画100選』に四日市市立橋北中学校の実践が選定されました。

 

 学校教育部門での選定は、四日市市立橋北中学校が三重県では唯一の選定となり、東海3県でも2件の選定と大変名誉なものとなっています。

 

 昨今、持続可能な社会を実現する為に、現代社会におけるさまざまな問題を「自らの問題」として主体的に捉え、様々な取り組みを進めることが学校教育・社会教育の中で求められています。

 

 「環境教育・ESD(Education for Sustainable Development)」とは、上記の課題解決につながる新たな価値観や行動等の変容がもたらす社会づくりを目指して行われる教育となります。

 

 私達はまず、自らの学校、児童生徒、あるいは学校を取り巻く地域にとって重視すべき「持続可能性」とは何か、そのために何ができるかを探求する学びを考えてみることが、ESDを理解することへの第一歩となります。

 

 そういった背景から、環境省では、「環境教育・ESD」の普及を目的として、この度、全国の教育現場で行われている取り組みを「優良事例のショーケース」として選定・公表しました。

 

 今回の橋北中学校が制作した「ESD実践紹介動画」のタイトルは、『自分らしい生き方のヒントを見つける修学旅行』でした。

 

 橋北中学校の合言葉は「Small School Big Chance!」で、特に大切にしているものの一つとして挙げられるのは、橋北中学校独自のキャリア教育です。

 

 橋北中学校では中学校3年間での教育課程の中で、「自己理解」「職業理解」「キャリアデザイン」をテーマにしながら、独自の取り組みを行っています。

 

 今回の実践動画では、中学校3年生の修学旅行をもとに、学校の取り組みが紹介されています。

 

 見学や体験等の学びが多い修学旅行の在り方を「生徒が本当に学びたいもの」になるよう生徒自身の手で見直したこと、こども家庭庁を訪問し、こども代表政策提案を行ったことを生徒の声を交えながら紹介しています。

 

 今回の『環境教育・ESD実践動画100選』への選定にあたり、橋北中学校の実践は、「修学旅行先の選定や内容決定の際に、ESDに注力してデザインしている箇所が他の学校にとっても刺激となりうるものである」「修学旅行内で、実際の省庁への提言活動を行うという主体的な活動は、生徒の"社会と自分とのつながり"を探求しているものであると言える」という評価を頂いています。

 

 四日市市全体においても、第4次学校教育ビジョン基本目標3「よりよい未来社会を創造する力の育成」において「持続可能な社会を目指す教育の充実」を掲げており、ESDへの取り組みに力を入れています。

 

 今後も、市内の公立小中学校で積極的にESDを推進していきます。

 

≪環境教育・ESD実践動画100選~始めよう!広げよう!学びの取組~≫