児童虐待対応件数が全国的に、そして四日市市でも増加傾向にあり、直近の令和4年度は児童虐待対応件数が全国、四日市市共に過去最多の件数となりました。
近年、どなったり子どもの前での夫婦喧嘩を行う等の「心理的虐待」が増加傾向にあります。
一方で、世間での児童虐待に対する意識が高まり、以前に比べ、児童相談所等への通告も増えている側面もあります。
通告数の増加は、どんな児童虐待案件も見過ごさないという点から、意味のあることだと捉えています。
児童虐待防止法では 「虐待を受けたと思われる児童を発見 した者は、速やかに、 児童相談所等に通告しなければならな い。」 と規定しています。
国では、毎年11月に「オレンジリボン・児童虐待防止推進キャンペーン」を実施し、児童虐待防止の為の広報・啓発活動を集中的に取り組む期間としています。
四日市市でも、11月に市独自の取り組みも実施し、児童虐待の早期発見・防止に努めています。
その中で依然、保護者の「しつけ」と称した体罰が多く見受けられます。
令和2年度の国の調査からも約4割の人が体罰を容認しているという結果が示されています。
体罰は、脳機能や学習、情緒にも悪影響を及ぼします。
児童虐待防止法では、子どもへの体罰は禁止されています。
「言うことを聞かないから」「悪いことをしたから」「しつけのため」等、どんな理由があっても子どもに「体罰」を与えてはいけません。
四日市市では体罰禁止を広く市民に周知する啓発動画を制作し、10月30日~12月3日の期間、「近鉄四日市駅ふれあいモールアーバンビジョン」「イオンモール四日市北」等で公開しています。
Youtube(四日市市HP、公式Facebook・Twitter)でもご覧頂けます。
加えて、四日市市では、児童虐待かもと思った時などにすぐに児童相談所に通告・相談が出来る児童相談所虐待対応ダイヤル「189(いちはやく)」の啓発にも力を入れています。
啓発ステッカーを四日市市公用車、郵便車両、生活環境公社車両に貼り、啓発に努めています。
児童虐待の早期発見、早期対応を図る為に、多くの方に「189」番の存在を認識して頂けるよう取り組みを進めていきたいと思います。
*「189」とは
児童虐待かもと思った時などに、すぐに児童相談所に通告・相談ができる全国共通の「児童相談所虐待対応ダイヤル」です。
「189」に電話をかけると近くの児童相談所(四日市市であれば北勢児童相談所)につながります。
通告・相談は、匿名で行うこともでき、通告・相談をした人、その内容に関する秘密は守られます。
通話料はかからず24時間つながります。
その他、総合会館1階にて市民の皆さんからのメッセージを飾ったオレンジリボンツリーの設置などの取り組みも実施しています。
児童虐待防止の推進に四日市全体で取り組んでいきましょう。