四日市市では、毎年、平和への願いを込めた折り鶴を、広島市・長崎市にお送りしています。

 

 今年は、市民の皆さん等から57,694羽の折り鶴が四日市市役所に寄せられ、7月31日に広島市・長崎市にそれぞれ28,847羽ずつ送付しました。

 

 これらの折り鶴は、広島市平和記念公園、長崎市平和公園に捧げて頂きます。

 

 ここ数年の間、四日市市役所に届けられる折り鶴が大きく増えています。

 

 四日市市は、昭和60年に「非核平和都市宣言」を行っており、毎年、市民の皆さんに平和の大切さや命の尊さについて改めて考えてもらうための事業、「原爆と平和パネル展」を開催しています。

 

 その中で、折り鶴を折って頂けるコーナーを設置しており、以前は、そこで来場者の方が折って頂いた鶴を千羽鶴にして広島市へ寄贈していました。

 

 ちなみに、令和元年度の折り鶴は、1,000羽程度でした。

 

 しかし、令和2年頃から、市内企業から折り鶴の寄贈や市民の方から折り鶴に関する問い合わせを多く受ける様になり、令和3年度から市ホームページで広く折り鶴募集の案内を開始しました。

 

 そして、今年度、令和5年度は「広報よっかいち」にも募集記事を掲載したところ、折り鶴の寄贈が急増し、昨年度の倍を超える折り鶴が届きました。

 

 令和元年度は寄贈された折り鶴が1,000羽でしたが、令和2年度には9,100羽、令和3年度には14,708羽、令和4年度には24,104羽、そして、今年度の令和5年度は57,694羽とその輪が広がってきています。

 

 寄贈頂く方は市内在住の方や企業等が多いですが、中には関東や九州等からのものもあります。

 

 ちなみに「原爆と平和パネル展」は今年も四日市市総合会館1階で8月20日㈰まで行っており、原子爆弾による被害の様子や原爆の子の像となった佐々木貞子さんに関するパネルの展示を行っています。

 

 勿論、折り鶴を折って頂くコーナーも設けており、今、折って頂く折り鶴は来年度の送付分となります。

 

 皆さんの平和への祈りを折り鶴にして、四日市市が窓口になり、広島市・長崎市にお送りさせて頂いていること、大変大きな役割を担っていると感じております。

 

 世界で様々な戦争や紛争が絶えない中、四日市市は『非核平和都市宣言』を行っている都市として、しっかりと平和に向けた取り組みを推し進めていきます。