四日市市は、3月28日に『四日市コンビナート 2050年カーボンニュートラル化に向けた検討報告書』を公表しました。

 

 昨年3月に、四日市市が事務局を務め、三重県、四日市市、コンビナート企業、エネルギー企業、学識経験者等が参画する『四日市コンビナートのカーボンニュートラル化に向けた検討委員会』が発足し、これまで、計4回の委員会及び各部会の議論を重ねてきました。

 

 検討内容は、以下の通り。

 

■2030年、2050年の四日市コンビナートの将来像と2030年に至るまでに企業及び行政が取り組むべき内容の検討

 

■四日市コンビナートにおけるカーボンニュートラル化に向けた実態把握及び可能性調査

 

■国内外の研究開発事例の調査とその中で四日市地域における実装可能な事業内容の検討

 

■国内外のコンビナートにおける脱炭素・低炭素に資するIoTやAIを活用したDX化の動向調査

 

■四日市コンビナートのカーボンニュートラル化実現に向けた、国内の他コンビナートとの操業環境等の比較や連携可能性の検討

 

 これらの検討を行い、当報告書では、「2050年の本市臨海部コンビナートが目指す将来像(グランドデザイン)」やそれに向けての「企業や行政が取り組むべき内容」等を取り纏めています。

 

 グランドデザインは、大きく以下の3つの項目に分かれています。

 

●エネルギーの脱炭素化・低炭素化

●化学品製造プロセスの脱炭素化・低炭素化

●産業集積地の基盤整備/産業誘致

 

 今回、関係者が共有出来る「グランドデザイン」を明確にし、関係者それぞれが取り組む内容が明示化されたことは非常に大きな意義があります。

 

 この報告書の公表により、四日市コンビナートのカーボンニュートラル化への大きな道筋が出来上がったことになり、これから、この報告書に基づいて様々な取り組みが進められることになります。

 

 当報告書は、四日市市のHPにて公表しています。

 

≪四日市コンビナート2050年カーボンニュートラル化に向けた検討報告書について≫

 

 今後は、当報告書で示した四日市コンビナートのグランドデザインの具現化を目指し、今年度に新たに『四日市コンビナートカーボンニュートラル化推進委員会』を設置し、カーボンニュートラル化への具体的な取り組みを進めていきます。

 

 産業都市、四日市市として、民間企業、関係機関等の協力を得ながら、カーボンニュートラルの取り組みを着実に進めていきます。